新聞掲載

2014.12.26

本日2014/12/26の繊研新聞一面に、弊社社長のインタビューが掲載されました。

以下に転載します。


全国展開か地域密着か

30〜40代レディスをターゲットとするリージョナルチェーン専門店の生き方が、「全国展開」と「地域密着」に分かれてきた。地方は人口減が顕著で、地元を越えた出店が売上維持に欠かせない。一方、ネット販売で地方の隅々までモノが届くようになったものの、大人女性の憧れを満足させる売り場はいまだ見当たらない。市場のすき間をどう突いて、消費者から存在価値を勝ち取るのか。地域専門店も問われている。

「また来たい」客の喜び満たす

カギは人材と商品

大手チェーン店が商業施設の開設ラッシュに乗って全国へ店舗網を広げてきた一方で、リージョナルチェーン店は地元志向を押さえた品揃えと人材で生き残り、成長してきた。しかし、商品も店も全国で飽和化、ネット販売も発達し、NC化か、リージョナル深化か、いずれの道に進むかになっている。
(中略)

茨城・ひたちなか市のフクダ(福田勝也社長)は、地域密着を今後5年の強化策とする。07年からヤングカジュアルのpSPA(製造小売)手法を取り入れ、出店はイオン郊外SCとともに店舗拡大し、今は関東、新潟、宮城などで27店を構える。

しかし2年前、ブランドや雑貨仕入れを、これまでと真逆の6割に切り替えた。「客がSPAに飽きた。もう一度商品ありきに立ち返ったところ、客の喜び方が変わった」と福田社長。新鮮なもの、面白いものをメーカーを足で回って発掘し、スピーディーに店に入れる。

売り場では、ミセスの生活スタイルを意識して生活雑貨も販売。食器やコケ球などを売り場のあちこちに置いた所、客の滞在時間は4倍に増え、「トゥーブロッサム」ニューポート店の売上は予算比2.5倍となった。

やはり店は「憧れを満たすことが役割」。前者売上高10%増の内容は、様々なものが満遍なく売れ、変革の方向性に自信を深める。こうなると「店数ではなく、既存店にかなり伸び代がある」。より専門店化し、地域密着化する。
(後略)

繊研新聞20141226